Mini-100 Proでの通話が約7分で勝手に切断!回避方法を解説

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androidのVPN再接続に難アリということで、VPNを使ったスマホdeひかり電話を諦め、IP PBXのアプライアンス製品を購入し、真の「どこでもスマホdeひかり電話」を実現したことは以前にコチラで書きました。
起業して最初にかかって来た電話も、かけた電話もJCBの在籍確認のやりとりのための5分程度だったのですが、私は外出先でしたので「おぉ、なんて便利なんだ!」と感動してウチの奥さんに自慢していたのです。
ところが、先日懇意にしているS社長と電話で話していると約7分で突然電話が切れました。直ぐにかけ直し「すみません。電話が切れました。ウチの電話は長電話防止機能が付いているんですよ。」なんて言ってたのですが、これは大問題です。
先ずはMini-100 Proの設定を調査。1日あたりの通話時間制限はありますが、1通話あたりを制限する項目は見当たりません。
次はFanvil C56Pの設定を調査。これにも1通話あたりを制限する項目は見当たりません。
次に光ルータPR-400KIを調査。通話ログを見ると「自切断 セッションタイマ満了」の記述が。
実はS社長の電話はサーバをたててアスタリスクで交換しているので、「S社長の方が悪いんじゃないの?」と疑って、自宅の他番号に発信してみると、やはり約7分で切断されてしまいました。S社長ごめんなさい。
これは明らかにウチのMini-100がアヤシイ。Mini-100の設定項目にtimeoutの設定が無いため、これは以前にメール送信文を書き換えた時と同様に、設定ファイルをいじってリストアするしかありません。
じゃぁ、どこをどういじるのかをネットで調査。「asterisk 7分 切断」でググると、結構ありますね。あちこち見たのですが、アスタリスク本体の記述ばかりでMini-100については見当たりません。そりゃそうです。これはメーカーサポートの範囲ですもんね。
でもてっとり早く解決しなくてはならないので、見回った結果参考にさせていただいたのがコチラのサイト。
日々の備忘録 光ネクストのひかり電話、AsteriskからREGISTすると約7分で切れる
本来はsip.conf内にアスタリスクにレジストした光電話の設定について記述するというお話なのですが、Mini-100だってアスタリスクで動いているので何とかなるだろうという、いつもどおりの安易な考えで実行です。
先ずはコチラで書いた手順で設定ファイルをバックアップ。保存したsetting.tarを解凍してsip.confを探します。
場所は etc/config/asterisk/sip.conf です。
中身を見てもサッパリ分かりません。アプライアンス製品は別の記述になっているようです。でも、ここに書けば全てに影響するんだよね、ってことで以下を追記して保存してリストアしちゃいました。
session-timers=originate
session-expires=3600
session-minse=300
session-refresher=uas
再起動を促されるのですが、本当に起動するのか、電話は発着信できるのか、設定画面を見られるのか、等々すごーく不安でした。
でも実際は結構あっさり再起動で設定画面に入ることもできて一安心。
次は発着信テストです。
実はこの7分切断現象を調べている際に、気になる他の記述も見つけちゃいました。
・内線通話は約2分30秒で切断される
・着信すると約7分で切断される
・発信すると約7分で切断される
・発着信関係なく約7分で切断される
これは全て試さなくてはなりません。
まずは内線通話から。Fanvil C56Pは通話中は液晶画面のバックライトが青く光るので、通話中と切断の判断がとっても楽ちんです。C56PからスマートフォンのGroundwireに内線をかけ、また逆も試しましたが10分経過しても切断されませんでした。
次は他の電話回線から着信させます。これも10分経過しても切断されませんでした。
最後に他の電話回線に発信しました。約7分を経過しても切れず、15分を経過しても切断はありませんでした。
先のおまじないが効いたようです。
今回はあっさりと事象が解決して良かったです。困っている方がいれば参考にしてみてください。
設定したファイルをダウンロードにあげときます。これも自己責任でどーぞ。